ずっとこの空の下で2

もう会えない君も今この空の下にいる。

オベイションは形見のギター

今回やったライブは以前の記事に書きましたが、そのライブで活躍したこのギター。

オベイションUSAのエレガット、ナイロン弦のクラシックタイプのエレアコギターです。

オベイション1863-4。1990年代後半のモノ。

スーパーシャロウボウルという非常に胴が薄いタイプ。ナット幅は50mmとクラシックギターなのでワイドですが、ネックが非常に薄く弦高が低いので弾きやすいのです。プリアンプはOP-Xでラインの音も良くて使いやすいのです。

このギターは昔にタバコのCMで見たときにズッキューンと来て欲しくなって、後々の2000年代に手に入れました。ユーチューブで「ピースライトボックスCM」で検索すると出てきますので音も聴けます。

このライブでは、買ったばかりのテイラーとの二本のギターで参加。

久しぶりのライブで自宅のエレアコがオベイション以外全滅状態。なのでテイラーを買いました。ボーカルのS君が1音下げて歌うのでチューニングも1音下げです。ただ1曲目の曲だけ普通のチューニングだったので、曲のニュアンスを壊さないよう通常チューニングのギターも用意したかったのでこのギターを使用。ナイロン弦が意外とその曲の雰囲気に合いました。

じつはこれ、父の形見のギターなんです。我が家にある唯一の亡くなった父の形見。

父はもともとクラシックギターで古賀政男とか美空ひばりとか演歌をソロギターで弾いていた人。晩年のある時、実家の裏山にある神社のお祭りで父が演奏することになり、アンプにつなげられるクラシックギターはないか?と相談を受けた私がこのギターを父にプレゼントしたもの。ライブは発電機を持ち込んでうまくいったらしい。けどこのギターは座って弾くと結構弾きにくくて、父はストラップで細い体に縛り付けるようにして弾いていたのがなんか可哀そうでした。

今回ライブで使うことにして、私は初めてこのギターを人前で弾きます。大切な形見なので、父が弾いていた時のままで保存しておきたかったけど、もう弦が古くてべたべたになっていました。

父が結んだこの弦。父の作業が残る数少ない品ですが、仕方ありません。

泣きながら弦を切り、新しい弦と交換しました。

ケースはこの黒いやつ。

昔々に地元の大学の学園祭に当時浪人生のくせに彼女と一緒にライブに参加しました。そのとき大学生さんから借りたオベイション。当時はあこがれのギターで舞い上がって弾かせてもらいました。あの時弾いたのはグレンキャンベルというモデルでしたが、肩のところにボリュームがあって、ケースはブラウンでしたね。これはその後でケースは黒です。

こんな会場でのライブ。S君が経営するライブハウス。このブログにたくさん記事があるので見てね。

ライブは、うん、最初にしてはうまくいきましたか。父もあの世から喜んでいてくれたかな。

S君、次のライブはいつ?また演奏やりましょう。