ずっとこの空の下で2

もう会えない君も今この空の下にいる。

島根の旅⑱国宝・松江城へ登城

島根の旅も最終日、最後の目的地へと向かいます。私のたっての見学希望の国宝・松江城です。お城好きなんですよ。

9時半に玉造温泉を出発。松江市内は近いのですが、朝なので結構渋滞しています。それでも10時には到着。道なりにまっすぐ行けて一番近い大手前駐車場の数台の空きに滑り込めました。

早速行きます。すぐに大きな石垣が迎えてくれました。

手前は井戸の跡です。

小高い丘の上にあるので階段がきついです。大手門の跡を過ぎて。

かっこいい石垣の上に塀と櫓がありますね。

券売機で入場券を購入。ハアハア上りながら本丸に出ます。見えました天守閣です。

かっこいい。国内に12か所しかない現存天守です。江戸時代かそれ以前に建てられ、壊れることなく現在にその姿を残している天守なのです。そして現存12天守のうち5か所だけの国宝に指定されているのがこの松江城です。

現存天守の中でも広さで2位、高さで3位という大規模な天守です。上に望楼を載せた初期の天守に見られる望楼型の天守です。

入り口に附櫓がついている複合式天守です。

詳しいことはいろいろ資料を探してみてください。さあ、ここから入り口に入ります。

現存天守への登城は、ずっと以前の高知城以来の二度目です。熊本城の現存櫓にも上ったことがあります。

ドキドキしながら入ると。入り口で靴を脱いで渡されるビニール袋に靴を入れて持って上がります。

かなり階段が急です。居住施設ではなく戦う場所ですから。そして中は暗いです。足元にはお気をつけて。

鉄砲や弓矢を放つ窓や石落としなど、まさに戦闘天守です。

柱も立派です。

その柱も2階単位で建てられて互い違いになっているとか。長大な柱が必要でないので合理的ですね。

ハシゴかと思えるような急な階段を何度も登って、やっと最上階に辿り着きました。

素晴らしい眺めです。宍道湖が見えます。

中は結構暑かったので、最上階は周りが全面開いていて、風が通て心地よいです。

眼下に城下町を眺めて、気分はもうお殿様です。お濠が見えますね。大きな城郭です。

最上階にあった国宝の認定書です。

松江城は国宝でしたが戦後に重要文化財へと格下げされています。国宝に復帰するには決め手が必要でした。

近年になって創建年がわかる祈禱札が発見され歴史的価値があることがわかり、それが決め手となって国宝に復活しました。平成27年のことです。

現存天守の国宝か重文かの違いって、古さ、美しさ、歴史的価値なんだそうです。

急な階段を恐る恐る手すりにしがみついて降りてきました。

やはり素晴らしい天守です。皆さん撮影しています。

最後にアップで。長い時代を耐えてきた風格。明治維新や第二次大戦をも生き残ってくれました。

ふう、暑かった。城跡内の茶店で一休みします。ああ冷たいお水が潤う。

私は抹茶のかき氷で。冷たくっておいしい。

妻は今回の旅行で、抹茶文化のある松江ならではの茶室で、鍛えた茶道の腕前でもって抹茶を楽しみたかったようですが、時間的にかないませんでした。そこで最後の最後に抹茶を楽しみます。

抹茶セット。お茶菓子は抹茶の水まんじゅうです。

まさかの茶店での抹茶となってしまいましたが、おいしかったようです。よかった。

最後にまた立派な石垣を眺めながら坂を下ります。こちら側にも櫓がありますね。

駐車場に戻ってきました。駆け足の見学でしたが既に11時過ぎ。11時半までにレンタカーにガソリンを入れて返却です。その後お弁当を買って12時10分には列車が出発。急ぎます。

次回に続きます。