軽井沢にある旧三笠ホテルです。1906年(明治39年)に営業開始、純西洋風木造建築で国の重要文化財です。

設計から施工まで日本人がすべて手掛けました。
渋沢栄一や乃木希典など著名人が宿泊し、軽井沢の鹿鳴館と言われたとか。上皇后美智子様も宿泊されたという。

既に宿泊施設ではなく、歴史的建造物として保存され入館見学ができます。しかし、5年半もの保存修理工事を行なって、長い間入館出来ませんでした。
それが先日の10月1日に工事完成し、リニューアルオープンしたのです。
以前の私ならば、これはと駆け付けて撮影するところですが、もうそんなフットワークもありません・・。
この補修修理で入館が一時終了したのが2019年12月28日です。今回の画像は2019年12月25日撮影です。何と入館終了3日前の補修修理以前の画像です。
そんな古い画像ですが、新しくなったこちらへ行ったならば、どこを補修したのか比較したいところです。
こんな素敵なホテルが明治に建てられたとは。

現在は軽井沢町が所有し保存されていますが、ホテルとしては1970年まで営業していたそうです。

内部を見てみましょう。

フロントロビーです。

素敵ですね。明治時代からのこの趣。
入ってくる光も美しい。

旧食堂は現在は残っていませんが、こんな晩さん会が夜な夜なあったのでしょう。

こんな写真がありました。近衛文麿も来ていたのですね。当時の雰囲気をロビーにも感じます。
こういうフロントがあるという形式も当時は珍しかったでしょう。

ところがこのホテル、造りが変わっていて、正面玄関を入ると目の前には階段があってフロントがありません。

正面玄関から廊下を右に入ったところにフロントロビーの部屋があるのです。
実は創業者はここをホテルではなく私邸として建てたと言われるほどのこの変な造り。のちに不便だったのか、フロントの前に入り口が増設されます。

この玄関の右側の棟、
真ん中の窓部分に玄関が新たに作られました。しかし、その後の改修でその新玄関は撤去されましたが、

今回の改修で再びその玄関がここに再現されているとのことです。見てみたいな・・。やっぱ行こうかな。
やはり当時は室内は暗かったのか窓が大きいですね。光が良く部屋に入ってきています。

部屋は一つ一つ見学できました。

窓から差す光が印象的でした。






ホテルとしての形態は、一部スイートルーム以外は部屋にお風呂やトイレは無くて、いくつかあった浴場と共同トイレを使う形式です。古い温泉旅館みたいな感じですね。

そしてこのような古い建物あるあるですが・・。

幽霊が出るという噂です。

特に目撃されているという、その女の子の幽霊を探すことにしました。
この古い洋館を彷徨う姿を撮影しようとして。


何処に彼女はいるのだろうか。

そしてある部屋の前で立ち止まったのです。

引き寄せられるかのように私はその部屋に入りました。
そして、何かの気配を感じた、部屋に置かれた何でもないひとつの椅子に向かってシャッターを切ったのです。
そう、それはまるで導かれたように。
おわかりだろうか・・・。

何も写っていませんでしたw。
私には霊感がありませんでしたっ!
いや、まだまだこの建物には、何とも言いようがない、違和感のような雰囲気があるのですよ。それを私は探しました。
この部分、八角塔屋と呼ばれる特徴的で建物のアクセントになっています。

この素敵な造形の部屋にはいったい何があるのか?そこにこのホテルの深部が見つかる気がして、私は導かれていったのです・・。

こんなおしゃれな部分の内部は、
なんと、トイレだったのです。
明治なのに水洗の洋式です。これは当時非常に珍しく輸入品です。

あの素敵な窓の内部がトイレだったなんて・・。
しかし、トイレの個室の窓大きくないかい?これ立ち上がったら外からおケツが、丸見えじゃないかい?
いやいや男子の方はもっとすごいです。これは丸見え以上だ。

なんたる解放感。気持ちよさそうですが恥ずかしい・・。見せつけてやる感覚でしょうか?部屋の角の曲がっている部分を上手く使っていますね。
あんなおしゃれな建物部分の内部がこんなことになっていたなんて。
さて、最上級のスイートルームを見てみましょう。

こちらはなかなかのゴージャスな部屋です。
特にこちらはバストイレ付なのです。

やはり水洗トイレがあります。しかしお風呂の給湯設備はどうなっているのでしょうか。
なんと、この廊下側の屈んで入る小さな扉から、ボーイさんがお湯を持ってきてバスタブに入れたそうです。そりゃボーイさん大変だわ。バケツで何杯入れたのでしょうか。
さらに、もう一つのスイートルームのバスルームに何とも言えない違和感を感じました・・。

いや、この看板はその通りです、やられたら大変です、配管していないんだから。絶対に使用しないでください。
そこじゃなくって、この猫足のバスタブと便器との距離が異様に近い、近すぎる。これじゃ座ったらバスタブに膝が当たってしまって窮屈すぎます。バスルームがこんなに広いのになぜこの距離だったのか謎です。
さてこれで、旧三笠ホテルの改修以前のツアーは終了です。当時インスタに掲載した画像たちでした。

改修後は外観も綺麗になって、食事もできるカフェもあるそうです。

是非とも新しくなった旧三笠ホテルを見に行きたいですね。春になったらかな・・。
カメラ:
ルミックス GX7Mark Ⅲ
レンズ:
オリンパスM.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO