前回の続きです。
群馬県みなかみ町にある法師温泉の一軒宿、長寿館さん宿泊記2回目です。
車で到着して、駐車場から徒歩でフロントへ歩きます。1番近い駐車場だったので玄関まで30秒程です。

訪れて最初から、木造建築だけだという時代を感じさせる雰囲気に圧倒されます。
チェックイン開始の15時の10分前ですが、駐車場は既に8台くらい車があります。皆さんお早いですね。バスもすでに到着しているようです。
本館の玄関。文字が消えそうな「御入浴客御定宿」という看板が味があります。

日本秘湯を守る会の提灯と赤いポストが印象的です。

本館玄関の堂々とした構え。

軒下の看板。往年の団体旅行時代を偲ばせます。

「元湯・長寿館」の看板も渋いです。

さて、玄関を入ります。この入って右手がフロントのカウンターです。一度に一組の対応です。

土間で靴を脱いで、昔からの旅館で見るずらっと並んでいるスリッパに履き替えます。靴は担当の係りの方が仕舞ってくれます。
フロントで名前を言うとプランの確認。住所氏名を記入しますが、まだ部屋への案内はありません。
右手にあるロビーではすでに10組以上のお客さんが待っているじゃないですか。15時を過ぎるまでは皆さん案内待ちです。ロビーは満席ですが、奥のカウンターが空いていますよと係の方に促され、奥のカフェのカウンター席に座って待ちます。その間、隣のお土産物を見たりロビー周辺の散策です。
入り口からは吹き抜けの広間です。昔の帳場そのままです。

ここの写真を撮っていると、スタッフさんがこう撮ると良いですよと、カメラを床に置いての撮影を勧められます。これがその写真でした。スタッフさん親切です。
この火鉢は、樹齢1300年の栃の木でできているとか。すごく大きいです。

昔の帳場でしょうか。デカいレジスター?が素敵。

奥に囲炉裏の部屋があります。お湯が沸いていてお茶が飲めるようです。

昔の旅館って、この帳場の上の周りが客間になっているのですよね。時代劇に出てくる感じです。この障子を開ければ帳場が見えるという。

泊まってみたい部屋ですが今は使われていないようです。確か湯宿温泉の旅館で帳場の上の部屋に泊まれる旅館があったような。
さて、15時になると同時にスタッフさんたちが大勢登場します。受付をした客の順に案内が始まります。
ここから先は次回の部屋詳細編でご紹介しますので、まずは長寿館の建物を解説しましょう。
部屋にあったスタッフさん手書きの案内図がわかりやすいので使わせていただきます。

もとは記念撮影スポットの案内図のようですね。
主な建物は4つ。
*「本館」ここまで説明した建物
・・・明治8年建築・国登録有形文化財。古いトイレなしの小部屋からトイレ付にリニューアルされた特別室まで、庭・川側と道側とがある、文化人が宿泊した伝統の本館。
*「法隆殿」図の右側、本館とは道を挟む渡り廊下で繋がる
・・・昭和63年建築・一番新しい木造建築。貴賓室など綺麗でゴージャスな造り。道側と沢側。
*「薫山荘」川の上を廊下橋で渡って図の左下側
・・・昭和53年建築・二番目に新しい木造建築。川を望み綺麗で特別室は広い。
*「別館」川の上を廊下橋で渡って図の左上側、私たちはここに宿泊
・・・昭和15年建築・国登録有形文化財。トイレ付にリニューアル。川の真上。
*浴室は3つあります。そのうち法師乃湯が有名で、明治28年建築・国登録有形文化財です。他の2つは比較的新しいです。
(ここからしばらくは宿泊をご検討の方向けのコーナー。そうでない方は飛ばして進んでください。)
これから宿泊予約しようと思っている方々がわかりやすいように、部屋にあった館内図(平面図)を貼らせていただきます。だって、公式予約ページや予約サイトなどで、どの部屋がどちらに面しているとか部屋番号だとか、わかりにくいのですよ。この図だとわかりやすいですから。
本館と法隆殿。

本館2階は、川側の18番が踏み込み付き8畳でトイレ付にリニューアル、17番は踏み込み付き8畳でトイレ無し。道側20番が歌人夫婦の部屋で2間続きでトイレ付にリニューアル。
川側16番が6畳、道側19番が8畳と、おひとり様に良いかものトイレなしの部屋です。
本館1階の12番は8+8畳トイレとエアコン付きにリニューアル。15番は図にはないけど1階売店横です。最近リニューアルで貴賓室のトイレとエアコン付ベッドルーム。窓の外は道側です。
本館に過去に宿泊した文化人として、
16番・・日本画家の東山魁夷
17番・・美人画の竹久夢二
18番・・作家の川端康成
20番・・歌人の与謝野晶子夫婦
法隆殿は新しくて興味が無いのでw、調べませんが、「やしお」の間はスウェーデン皇太子が宿泊した貴賓室です。
次に薫山荘と別館です。

別館は全室が本館側向きに川を見下ろし、見た目は本館より古そうですが、中は綺麗にリニューアルのトイレ付きです。
別館2番は俳優の阿部寛宿泊です。テルマエロマエⅡでロケがあったみたいですね。
薫山荘は綺麗目で広い部屋が多いです。
31番は女優の夏目雅子、34番はフルムーンポスターの時なのか高峰三枝子宿泊です。
クーラー付きの部屋は数えるくらいしかありません。この日は下界の群馬は38度でしたが、ここは日中はそこそこ暑かったですが夜は涼しく、窓を閉めて布団をかけて寝ました。
昼間の部屋は蒸し暑くて扇風機を浴びましたので、夏場の日中暑いのが嫌な方はクーラー付きの部屋を問いあわせてみてください。
暖房はありますが、本館、別館は隙間風が入りそうですね。冬場は全館コタツが入るようですね。
全体に川や道を挟んで客室が向き合っています。なのでお互いの部屋の中が良く見えますw。対岸の部屋の方と目があったこともありました。なのでカーテンや障子を上手に使いましょう。薫山荘だと対岸が食事処なので食事時間以外は部屋を見られないかも。
(以上、宿泊検討中の方向けの解説でした。)
さて元に戻って建物を見てみましょう。
これが新しくてゴージャスな法隆殿です。新しいですが古い建物となじむように木造です。

まだ短い年月ですが上手に経年変化して渋い見た目になりましたね。この手前に小さな沢が流れています。
こういう白壁の箇所もあります。

本館から道の上を渡り廊下で行きます。渡り廊下から見るとこんな感じ。

向かって右側に本館の玄関。この屋根の杉皮葺きで統一されているのが風情があります。

向かって左側は道を挟んで本館と向き合っています。

この道の先は浴室棟、その先はご主人のお家でしょうか?建物がいくつか。その先はお花畑などあります。
法隆殿内部から本館玄関。お客さんがいますからここで引き返します。

ここから玄関を撮ると絵になります。雪の日に撮った写真を常連客さんから見せてもらいましたが素敵な写真でした。

渡り廊下を戻ります。これが本館客室の道側です。

2階奥の二間が20番の与謝野晶子夫妻の間(歌人夫婦の間)、手前が19番。道側ですがテラス付きが素敵ですね。1階は貴賓室にリニューアルされたベッドルームの15番です。道からちょっと低い位置ですが、エアコンと法師乃湯が近いのが魅力です。
玄関で下駄を借りて外回りを散策です。
玄関前では冷えたラムネを販売しています。水で冷やして涼しそうでいいですね。

妻は早速購入、フロントでお金を払います。私も妻から少しもらいましたが懐かしかったです。
上流へ行くとこちらは浴室棟の屋根。3か所がくっついて建っていますが、こちらは一番古い法師乃湯。やはり屋根は杉皮葺きで苔っていますね。

下流に行くと食事処と法隆殿の横を小さな沢が流れていて橋があります。

さあ、玄関から建物内部に戻って、薫山荘・別館方面へ行きます。
廊下にテルマエロマエのポスターがありました。

法師川を渡る渡り廊下がこれです。ここを渡ると薫山荘と別館です。

カモシカたちの剥製が出迎えてくれました。

渡り廊下の内部。かなり風情がありますね。

この左側のショーケースの中には、化石や遺跡の出土品などがありました。私が心惹かれたのはこの石です。この旅館ゆかりのコレクションだと思いますが。

最近、つげ義春の漫画「無能の人」を読んで影響された、水石という石を鑑賞する趣味です。石に自然に浮かび上がった模様や形で風景を想像するのです。右上は梅林石、左上は竹でしょう。右下は船と船頭を想像します。素人の私でも良いものだと感じます。あと菊花石という花が咲いたような紋様の石もありました。
渡り廊下から川の上流を見ると、本館の部屋、長寿の湯と中庭が見えます。

本館2階は手前から16番、17番、18番の部屋、1階は手前からロビー、12番の部屋が並びます。
下流側には、左に食事処、右に薫山荘です。

上流側の左には私たちが宿泊する別館です。

渓流のすぐ上です。モミジの木がたくさんあるので紅葉シーズンにはきれいでしょうね。
渡り廊下を渡ってすぐ左に曲がると薫山荘です。中は綺麗ですね。何やら旅館ゆかりの文人たちのお作品が展示されています。

刀などもありました。

渡り廊下の先の階段を上がります。2階が私たちの部屋です。

別館のまっすぐな廊下。

さあ部屋に入りましょう。
次回、別館の昭和レトロな部屋詳細編に続きます。
カメラ オリンパスOM-D E-M1 MARKⅡ
レンズ M.ZUIKO DIGITAL ED12-100mmF4.0 IS PRO
M.ZUIKO DIGITAL ED9-18mmF4.0-5.6
サブカメラ キャノン PowerShot G7X Mark2