ずっとこの空の下で2

もう会えない君も今この空の下にいる。

島根の旅⑩いにしえの宿・佳雲(3)朝風呂~朝食

島根の旅三日目の朝が来ました。出雲での宿、佳雲さんの宿泊記の続きです。

部屋専用庭から朝の光が窓から差し込みます。

まずは、庭にある部屋の露天風呂にお湯を入れます。

早朝の庭もしっとりとしていい感じです。

では、モーニングコーヒーを部屋で淹れましょう。部屋にはコーヒーセットが設置されています。

なんとコーヒーミルがあって、自分で豆を挽けるのです。これは薫り高い本格ドリップコーヒーが期待できます。

瓶の中に豆がたっぷりと入っています。

これをカリタ製のコーヒーミルに入れます。室内に手動のコーヒーミルが置いてあるホテルも珍しいと思います。

自分で豆を挽くのも久しぶりですが、カリカリやっていると心も整っていく感じです。朝の儀式というか。豆の香りを感じてなんか好きな時間です。

挽けました。

ペーパフィルターでドリップします。電気ポットがコーヒーを淹れるのに適した形状なのがうれしい。たっぷり二杯分淹れました。

うーんいい香り。おいしいです。朝日が差し込んでくる坪庭を見ながら自分で挽いて淹れたコーヒーを飲むなんて、なかなか宿泊先ではできませんよ。

最近、こうやって自分でコーヒーを淹れるのも久しぶりです。よい朝になりました。

さてコーヒーを楽しんだらお風呂です。ヒノキの浴槽にお湯がたっぷり入りました。

ざっばーん。

朝日が差し込む庭を観ながらの露天風呂。気持ちいいい~。

お湯に陽が揺らぐのを見てのんびりと朝風呂です。

本来ならば内風呂仕様のスタンダードルームの和洋室ですが、1階だと専用庭に露天風呂付になるので、とても得した気分になりました。

陽がどんどんさして、明るくなってきました。ぷっはああ、な気分です。

おやおや?庭のつくばいに何かいますよ・・。

カニさんです。最初は沢蟹が1匹でしたが、水の中に何かいると思ったら、大きめのもずくガニでしょうか出てきましたよ。

ここは河口に近い川の土手に位置しているのでカニが上がってきたのでしょう。出雲は自然がまだまだ豊かな土地です。

ほっこりした気分になってお風呂から上がります。この間妻は大浴場へ。夜のアイスキャンディーがヤクルトっぽいのに代わっていたとのことです

さあ、朝食です。この宿は夕食と朝食両方が食事処での会席スタイルです。

こんなメニュー。

テーブルにドーンと出てきました。

季節の果物ジュースから始まり。箱膳です。これだけでご飯いけちゃいます。

名物の赤天も生姜あんが掛けてあります。

焼き物。カレイとアジの一夜干し。名物のあご野焼きを炉の上で炙ります。

香ばしく焼けておいしい。

台の物。合鴨のお鍋です。暖かくてうれしい。

ご飯は仁多米。白飯ととうもろこしのおかゆが選べます。蓮根飛竜頭という煮物、お浸しとシラスの小鉢、シジミの味噌汁、香の物がつきます。

さらに女子スタッフさんがお盆にいっぱいの種類のご飯の友を抱えて持ってきました。その中から好きなものを選べます。私は明太子となめ味噌を選択。あとは温泉卵、納豆など数種類ありました。お米が抜群においしいです。

夏野菜サラダ。デザートにドライフルーツヨーグルトときな粉わらび餅です。

いやあ食べた食べた。かなりのボリュームです。やはりビュッフェスタイルとは異なる丁寧な朝食です。おいしくって満足です。

お土産物とか見ながら部屋へと戻ります。

庭にはすっかりと陽が差していました。

例のつくばいの様子を見ると・・。

カニが増えている。カニ祭り状態です。

この中に沢蟹が4匹ともずくカニが2匹います。カニパーティー状態です。

どうやらつくばいから流れ出る水際に生えた苔をカニさんは上手に自分のハサミを使って口元に運んでいるようです。朝食中だったんですね。

なかなか見られないものを見ました貴重な体験です。

さて忘れ物の無い様にチェックアウトです。門から出て駐車場へ。

大手ホテルチェーンの温泉ホテルですが高級旅館の趣もありながらも気軽さもあってくつろげました。地場の特徴や個性も良く出していて面白かったです。

スタッフさんも若い方がほとんどですが、人数も多くてとてもマニュアルと教育が良いのかきびきびと気持ちの良い対応でした。

今回はJTBの優雅プラスプランで利用、一泊二食二名で62,400円でした~。

出雲大社にも近くて、部屋も料理も良くて、アトラクション的な要素もある施設で楽しめる良い宿ですので、出雲観光の際はおすすめです。

さて、今回旅行の本命、妻が長年行きたがっていた出雲大社に向かいます。

次回に続きます。